多肉植物 増やし方 | 初心者でも簡単な方法まとめ

多肉植物

“`html

「多肉植物を増やしてみたいけれど、葉挿し・挿し木・株分けのどれを選べばいいの?」「葉を土の上に置くだけで本当に増える?」と迷っていませんか。

多肉植物の増やし方は、基本的に葉挿し・挿し木・株分けの3つを覚えておけばかなり対応できます。ただし、どの方法でも同じように増やせるわけではありません。植物の種類や株の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

たとえば、元気な葉が取れる種類なら葉挿し、茎が伸びて姿が乱れてきた株なら挿し木、親株の根元に子株ができているなら株分けが候補になります。つまり、最初に考えたいのは「どの方法が一番簡単か」ではなく、今育てている多肉植物にはどの方法が合っているかという点です。

この記事では、多肉植物を初めて増やす方でも迷わないように、それぞれの方法、適した時期、発根までの管理、土や道具の選び方、失敗しやすいポイントまで順番に解説します。

ペットボトルやジップロックを使った増やし方についても紹介しますが、密閉して高湿度にすれば必ず発根しやすくなるわけではありません。多肉植物は蒸れや過湿によって腐ることもあるため、通常の葉挿し・挿し木との違いも含めて説明していきます。

📌記事のポイント
  • 1葉挿し・挿し木・株分けの違いと選び方がわかる
  • 2多肉植物を増やしやすい時期と発根までの管理がわかる
  • 3土・ハサミ・育苗トレイなど必要な道具を選べる
  • 4発根しない、腐る、しぼむといった失敗への対処方法がわかる

多肉植物の増やし方は葉挿し・挿し木・株分けが基本

さまざまな種類の多肉植物を育てている様子

多肉植物を増やす方法はいくつかありますが、初心者が最初に覚えたいのは「葉挿し」「挿し木」「株分け」の3つです。

どれを選べばよいかわからない場合は、次の表を目安にしてください。

増やし方 向いている状態 難しさ 主なポイント
葉挿し 健康な葉を外せる種類 比較的取り組みやすい 葉の付け根を傷めず外す
挿し木 茎が伸びた株、仕立て直したい株 比較的取り組みやすい 清潔な刃物で切り、切り口を乾かす
株分け 子株が育っている株 子株に根があれば始めやすい 根をできるだけ傷めず分ける

「初心者だから葉挿し」と決めてしまう必要はありません。親株の根元にしっかり根を持った子株ができているなら、株分けのほうがわかりやすい場合もあります。

逆に、葉挿しが難しい種類を無理に葉から増やそうとしても、なかなか芽が出ません。育てている多肉植物の名前がわからない場合は、先に種類を確認しておくと判断しやすくなります。

種類ごとの特徴を確認したい方は、「多肉植物 種類別に人気品種や初心者向け育て方を徹底解説」も参考にしてみてください。

葉挿しで増やす方法

葉挿しは、親株から外した葉を使って新しい株を育てる方法です。少ないスペースで複数の株を増やせるため、多肉植物を増やす楽しさを感じやすい方法でもあります。

基本的な流れは、健康な葉を選ぶ、葉を付け根から外す、傷口を乾かす、清潔で排水性のよい用土の上に置く、発根や新芽を待つ、という順番です。

特に重要なのが、葉の付け根を途中で折らないこと。葉の途中だけが取れてしまった場合は、種類によっては新しい株につながらないことがあります。葉を左右にやさしく動かしながら、付け根から外すようにすると扱いやすいですよ。

外した葉はすぐ湿った土に埋めるのではなく、まず傷口を乾かします。乾燥に必要な日数は気温や湿度によって変わるので、「必ず2日」「必ず3日」と日数だけで判断するより、切り口が乾いているかを見て判断するほうがわかりやすいです。

その後、浅型プレートや育苗トレイなどに排水性のよい土を入れ、その上に葉を並べます。葉を深く土へ差し込む必要はありません。

しばらくすると、葉の付け根付近から根や小さな芽が現れることがあります。ただし、同じ親株から取った葉でも、すべてが同じタイミングで発根するとは限りません。数日おきに掘り返すより、葉の状態を見ながら待つことが大切です。

葉挿しについて、葉の取り方や水やりまでさらに詳しく確認したい方は、「多肉植物 葉挿しの始め方と成功のコツ」もあわせて読んでみてください。

挿し木で増やす方法

挿し木は、茎の一部を切り取り、その茎から新しい根を出させる増やし方です。

「茎が長く伸びて形が崩れてきた」「上のロゼット部分を残して仕立て直したい」といったときにも使いやすく、増殖と仕立て直しを同時にできるのがメリットです。

まず、園芸ハサミやカッターなどの刃物を清潔な状態にしてから茎を切ります。下側の葉を数枚外し、土へ挿しやすい茎を確保しましょう。

切った直後の茎を湿った用土へ挿すのではなく、風通しがよく雨の当たらない場所で切り口を乾かします。切り口が乾いてから、水はけのよい多肉植物用土や挿し木向けの用土へ挿します。

挿し穂がぐらつく場合は、深く挿しすぎるより、細粒の赤玉土などで周囲をやさしく固定する方法があります。大きすぎる鉢では土が乾きにくくなるため、最初は挿し穂に対して必要以上に大きな鉢を選ばないほうが管理しやすいでしょう。

水分管理では「常に湿った状態」にしないことが大切です。まだ根がない状態では、水をたくさん与えても吸収できません。切り口の状態や用土の乾き具合を確認しながら管理してください。

挿し木をもっと詳しく確認したい方は、「多肉植物 挿し木を失敗しないためのコツと成功ポイントまとめ」で、時期や土、水やりについて詳しく紹介しています。

株分けで増やす方法

株分けは、親株の根元などから育った子株を分け、それぞれ独立した株として育てる方法です。

子株にすでに根が付いている場合は、葉から新しい根を出させる葉挿しより、その後の管理がわかりやすいことがあります。

鉢から株を抜いたら、根についた土を無理にすべて取り除かず、親株と子株がどこでつながっているか確認します。手で自然に分けられる状態ならやさしく分け、つながりが強い場合は清潔なハサミやカッターを使います。

根が付いた子株はできるだけ根を残すのが基本です。切断面ができた場合は、その状態を確認してから植え付けます。

ハオルチアやアロエなど、子株を作りやすい多肉植物では株分けが使われることがあります。ただし、子株がまだ極端に小さい状態で無理に切り離すと、その後の管理が難しくなることもあります。

「子株が見えたからすぐ分ける」のではなく、扱える大きさまで育っているか、根が付いているかを確認してから作業すると安心です。

初心者がそろえたい道具と選び方

多肉植物を増やす作業は特別な設備がなくてもできますが、道具をいくつかそろえておくと作業しやすくなります。

道具 使う場面 選ぶポイント
園芸ハサミ・カッター 挿し木、株分け 細い茎をつぶさず切れるもの。使用前後に清潔にできるもの
ピンセット 細かな植え付け、根の整理 先端が扱いやすく、細かな作業がしやすいもの
多肉植物・サボテン用土 葉挿し、挿し木、植え替え 排水性・通気性を確認する
細粒赤玉土・挿し木用土 発根までの管理 細い根を傷めにくく、過度に水を抱え込まないもの
育苗トレイ・浅型プレート 複数の葉挿し 葉を並べやすく、状態を観察しやすいもの
スリット鉢・小型鉢 発根後の育成 排水穴があり、株に対して大きすぎないもの
霧吹き 必要に応じた少量の水分調整 細かな霧を出せて量を調整しやすいもの
発根促進剤 主に挿し木の補助 適用植物・使用方法を商品表示で確認する
切り口処理用の園芸薬剤 必要な場合の切り口管理 使用対象や使用方法が植物に適しているか表示を確認する

初心者の場合、最初からすべてを買いそろえる必要はありません。葉挿しだけなら、浅型トレイと排水性のよい土があれば始められます。

一方、挿し木や株分けまで行うなら、切れ味のよい園芸ハサミとピンセットがあると作業がかなり楽になります。何本も増やすようになってから、スリット鉢や専用トレイを追加していく形でも十分ですよ。

発根促進剤も必須ではありません。多くの多肉植物は発根促進剤を使わなくても発根する可能性があります。使う場合は、ルートンなどの商品名だけで判断せず、その植物が適用対象になっているか、使用量や使用方法がどう定められているかを商品ラベルや最新の登録情報で確認してください。

多肉植物を増やす時期はいつがベスト?

多肉植物を増やすときは、カレンダーだけでなく「その植物が動き始める生育期」を意識することが大切です。

一般的には春や秋に作業しやすい種類が多く、暑すぎず寒すぎない時期は、挿し木や株分け後の管理もしやすくなります。

ただし、「多肉植物ならすべて3~5月と9~11月」と決めつけないほうが安心です。多肉植物には生育する季節に違いがあり、同じ時期でも元気に成長している種類と休み気味の種類があります。

状態 作業の判断
新しい葉や茎が動いている 増やす作業を検討しやすい
真夏の高温で生育が止まっている 急がなければ涼しくなるまで待つ
冬の低温でほとんど変化がない 生育型を確認して判断する
梅雨や長雨で湿度が高い 切り口の乾燥と風通しを優先する

初心者の方なら、「親株が元気に成長している」「極端な暑さ・寒さではない」「切り口を乾かせる風通しのよい環境がある」という3点をそろえてから始めると判断しやすいでしょう。

多肉植物を簡単に増やすための7つのコツ

多肉植物を増やすときは、難しいテクニックより基本を守ることが大切です。

  1. 元気な親株から葉や挿し穂を取る
  2. ハサミやカッターを清潔にしてから使う
  3. 傷口を十分に乾かす
  4. 水はけと通気性のよい清潔な用土を使う
  5. 発根前から常時湿った環境にしない
  6. 強い直射日光ではなく明るい場所から管理する
  7. 何度も掘り返して根を確認しない

とくに初心者が失敗しやすいのが、水やりです。

「早く根を出してほしいから水を与える」という気持ちになりやすいのですが、根がない状態では水分を十分に吸収できません。さらに、多肉植物の切り口や葉が長時間湿った状態になると傷みやすくなります。

一方で、すべての品種・方法で「発根するまで完全に一滴も水を与えない」と一律に考える必要もありません。切り口をしっかり乾かすことを前提に、品種、用土、気温、湿度に合わせて乾燥気味から管理するのが基本です。

市販の多肉植物・サボテン用土は、自分で配合する手間を省きたい人に向いています。赤玉土や軽石などを自分で組み合わせる方法は、ベランダの乾きやすさや地域の湿度に合わせて調整したい人に向いています。

多肉植物は土の上に置くだけで増やせますか?

結論からいうと、葉挿しに向く種類なら、外した葉を用土の上に置いておくことで根や新芽が出る場合があります。

ただし、「どんな多肉植物でも葉を置けば増える」という意味ではありません。

葉挿しで重要なのは、健康な葉を使うこと、葉の付け根をきれいに残すこと、傷口を乾かすこと、そして葉挿しに対応できる種類であることです。

葉を並べる土は、庭の土よりも、多肉植物用土や清潔な挿し木用土、細粒の赤玉土など管理しやすいものが向いています。大量の肥料も必要ありません。発根前はむしろ、水分が長く残らないことを優先したほうが管理しやすくなります。

置き場所は、雨の当たらない明るい場所が基本です。いきなり真夏の強い直射日光に当てると、小さな葉は急激に乾燥することがあります。

また、葉を並べて数日で変化がなくても失敗とは限りません。発根までに必要な期間は種類や環境で変わります。毎日持ち上げたり裏返したりせず、傷みがないかを観察しながら待ってみてください。

多肉植物は冬でも増やせる?

冬でも多肉植物を増やせる場合はあります。ただし、初心者が「冬だから室内で増やそう」と一律に考えるのはおすすめしません。

重要なのは、その種類が冬に生育しているかどうかです。

低温によって生育が鈍くなっている種類では、挿し木をしても発根に時間がかかります。しかも室内は、気温を確保できても日照不足になりやすいため、「暖かければ大丈夫」とも言い切れません。

冬に作業する必要がなければ、生育が動き始める時期を待つほうが管理は簡単です。

どうしても冬に仕立て直しが必要な場合は、植物の生育型を確認し、明るさ、風通し、温度の急変、用土の乾き具合を見ながら慎重に管理しましょう。

なお、窓際は昼間に暖かくても、夜になると急激に冷えることがあります。室内だから安心と思わず、夜間の窓ガラス付近の冷え込みにも注意してください。

多肉植物が発根しない・腐るときの原因をチェック

多肉植物を増やしていると、「全然根が出ない」「葉がしぼんできた」「黒くなってきた」ということがあります。

そんなときは、すぐに水や肥料を足すのではなく、まず原因を切り分けましょう。

症状 考えられる原因 確認したいこと
なかなか発根しない 生育期ではない、温度が合っていない、種類に方法が合っていない 品種、生育型、置き場所を確認する
葉が少ししぼむ 親葉の水分を使っている、乾燥が進んでいる 根や芽が出ているか、急激に悪化していないかを見る
葉や茎が黒く柔らかくなる 過湿、蒸れ、切り口の腐敗など 水分量、風通し、用土の乾き方を見直す
白いカビのようなものが出る 湿度が高い、通気不足、用土や容器が汚れている 密閉していないか、風が通るか確認する
根は出たのに新芽が育たない 光不足、生育期とのずれ、根がまだ少ない 根の量と置き場所を確認し、急に強光へ出さない

また、「根が出たか確認したい」と挿し穂を何度も抜くのも避けたいところです。細い新根はとても傷みやすいためです。

挿し木では、軽く触ったときに以前より株が安定してきた、新しい成長が見え始めたといった変化も発根を判断する手がかりになります。

多肉植物の増やし方|ペットボトル・ジップロックなどの応用方法

鉢で育てられた多肉植物の株

多肉植物の増やし方を調べていると、ペットボトルやジップロックを使って発根させる方法を目にすることがあります。

身近な材料を使えるのは魅力ですが、初心者が最初に試すなら、浅型トレイと排水性のよい用土を使う一般的な方法のほうが状態を確認しやすいかなと思います。

ここでは、ペットボトル・ジップロック法を否定するのではなく、メリットと注意点を整理しておきます。

ペットボトルで発根管理する方法と注意点

ペットボトルを加工して葉や挿し穂を保持する方法があります。省スペースで材料を用意しやすい点はメリットです。

ただし、ペットボトルの中に水をためて完全に密閉し、「高湿度にすればするほど発根しやすい」と考えるのは避けましょう。

多肉植物は葉や茎に水分を蓄えており、過湿や風通し不足によって切り口が傷むことがあります。容器内に結露が続いている場合は、湿度が高すぎるサインとして確認したほうがよいでしょう。

試す場合は、葉や切り口を水に直接浸さないこと、密閉状態を長く続けないこと、直射日光が当たる場所に容器を置かないことが重要です。

透明なペットボトルは日光が当たると内部温度が上がりやすいため、窓辺に放置する使い方にも注意してください。

「家にある材料で実験的に試してみたい人」には選択肢になりますが、初めて多肉植物を増やす人なら、通気性を確保しやすい育苗トレイや浅型プレートのほうが管理しやすいでしょう。

ジップロックで発根管理する場合は密閉しすぎない

ジップロックなどの袋を利用する方法もあります。葉をまとめて管理しやすく、省スペースなのは便利なところです。

ただし、こちらも完全密閉して高湿度を維持することを目的にしないほうが安心です。

袋の内側に水滴が多く付き続けている状態では、葉の表面や切り口が乾きにくくなります。とくに気温が高い時期は、蒸れやカビ、腐敗につながる可能性があります。

ジップロックを使うなら、乾かしている葉の一時的な整理や、乾燥しすぎを防ぎながら状態を観察する補助的な使い方として考え、こまめに中を確認してください。

湿ったキッチンペーパーと葉を長期間密着させる方法も、過湿にならないよう注意が必要です。

簡単さだけを比べるなら、葉を浅型トレイの上に並べるほうが、風通しと状態確認の両方を確保しやすいでしょう。

根挿しで増やせる多肉植物もある

葉挿しや挿し木ほど一般的ではありませんが、一部の植物では根の一部から新しい芽を出させる「根挿し」が利用される場合があります。

ただし、根挿しができるかどうかは種類による差が大きいため、「多肉植物なら根を切れば増える」という方法ではありません。

植え替え時に根を整理するついでだからと、健康な根をむやみに切るのは避けましょう。

根挿しに挑戦する場合は、育てている種類が根挿しに対応しているかを確認してから行うことが大前提です。葉挿しや挿し木に慣れてから挑戦する、少し上級者向けの方法と考えるとわかりやすいですよ。

種まきから多肉植物を増やす方法

多肉植物は種から育てることもできます。

葉挿し・挿し木・株分けが親株の一部を利用するのに対し、種まきは発芽から育てていくため、成長を一から観察できるのが魅力です。

一方で、発芽条件や管理方法は種類によって違います。種が非常に小さな種類もあり、すべての多肉植物で「土をかぶせればよい」というわけではありません。

播種する深さ、温度、光の必要性、湿度管理などは、入手した種の種類ごとに確認しましょう。

また、種から育てた株は、挿し木や葉挿しのように親株とまったく同じ性質になるとは限りません。違いを楽しみたい人には面白い方法ですが、「今あるお気に入りの株と同じ姿を増やしたい」という目的なら、葉挿し・挿し木・株分けのほうが目的に合う場合があります。

増やした多肉植物を元気に育てる方法

発根した多肉植物を植え替えるタイミング

葉挿しや挿し木から根が出たら、すぐ大きな鉢へ移さなければいけないわけではありません。

まだ根が数本しかない時期は、植え替えによって新根を傷めることがあります。育苗トレイや小鉢で問題なく育っているなら、根や新芽がある程度安定するまで待っても構いません。

判断のポイントは、日数だけではなく株の状態です。

  • 新しい根が複数伸びている
  • 新芽が成長している
  • 軽く触れても株が簡単に動かなくなっている
  • 現在の容器では根や株が窮屈になっている

このような状態が見えてきたら、植え替えを検討できます。

新しい鉢は大きすぎないものを選びましょう。小さな株を大きな鉢に植えると、根の量に対して用土が多くなり、乾くまで時間がかかることがあります。

水はけを重視したい場合は、多肉植物・サボテン用の培養土と排水穴のある鉢を組み合わせると管理しやすくなります。スリット鉢など、排水や通気を考えた鉢も選択肢です。

葉挿しの親葉はいつ外す?

葉挿しでは、新芽が育ってくると元になった親葉が少しずつしぼんでいくことがあります。

この親葉は、新しい株が成長するときの水分や養分の供給源になっているため、まだ元気なうちに無理に切り離す必要はありません。

自然に乾いて役目を終えるまで待ち、簡単に外れる状態になってから取り除くほうが、新しい芽を傷めにくいでしょう。

ただし、親葉が黒く柔らかくなったり腐敗して周囲へ広がりそうな場合は、健康な新芽まで傷まないよう状態を確認してください。

増やした多肉植物を寄せ植えに活用する

増やした株が育ってきたら、寄せ植えに活用するのも楽しみ方のひとつです。

葉挿しや挿し木で育てた小さな株を集めると、購入した苗だけで作る寄せ植えとは違った楽しみがあります。

ただし、寄せ植えでは見た目だけでなく、育て方の近い種類を組み合わせることが重要です。

水やりの必要量や生育する季節が大きく違う種類をひとつの鉢にまとめると、一方に合わせた管理がもう一方には合わなくなる場合があります。

また、ぎゅうぎゅうに詰め込むと完成直後は華やかに見えますが、その後株が成長すると風通しが悪くなることもあります。長く育てるなら、成長後の大きさも少し考えて配置するといいですよ。

寄せ植えの作り方や鉢・土の選び方については、「多肉植物 寄せ植えの作り方と基本手順を初心者向けにわかりやすく解説」も参考にしてください。

増やした多肉植物でテラリウムを楽しむなら開放型がおすすめ

増やした多肉植物をガラス容器に植えて楽しみたい方もいるでしょう。

透明な容器は土や植物の姿が見え、インテリアとしても楽しめます。ただし、多肉植物の場合、湿度を保つことを目的にした密閉型テラリウムとは相性をよく確認する必要があります。

多肉植物は、湿った状態が長く続く環境よりも、排水性と風通しを確保しやすい環境のほうが管理しやすい種類が多いためです。

ガラス容器で楽しむなら、フタのない開放型を選び、できれば排水穴のある容器を使うと安心です。

排水穴のないガラス容器を使う場合は、底に石を入れただけで通常の鉢と同じ排水性になるわけではありません。容器の外へ余分な水が抜けない以上、水やり量の判断は難しくなります。

初心者で長く健康に育てたい場合は、排水穴のある鉢で育て、ガラスの器は鉢カバーのように使う方法もあります。

ピンセットがあると、小さな多肉植物を配置したり、葉の間に入った土を取り除いたりするときにも便利です。

多肉植物の増やし方でよくある質問

発根まで何日くらいかかりますか?

発根までの日数は、種類、季節、温度、親株の状態などで変わるため、「○日で必ず発根する」とは言えません。

早く変化が見えるものもあれば、数週間たってから根が見えてくるものもあります。日数より、葉や茎が腐っていないか、根や新芽の変化があるかを観察しましょう。

「まだ出ない」と焦って毎日持ち上げたり、土から抜いて確認したりすると、出始めた根を傷めることがあります。

発根促進剤を使えば成功しやすくなりますか?

発根促進剤は挿し木を補助する選択肢ですが、多肉植物を増やすための必須用品ではありません。

まず優先したいのは、元気な親株、清潔な切り口、適した時期、排水性のよい用土、適切な水分管理です。

これらの条件が合っていない状態で発根促進剤だけを使っても、すべての問題を解決できるわけではありません。

ルートンなどの園芸薬剤を使用する場合は、植物成長調整剤・農薬として使用対象や方法が定められている商品があります。購入前・使用前に最新の商品表示と登録内容を確認してください。

切り口用の殺菌剤は必要ですか?

すべての葉挿し・挿し木で必須というわけではありません。

まず、清潔な刃物を使うこと、切り口を適切に乾かすこと、清潔な用土や容器を使うことを優先しましょう。

園芸用の殺菌剤を利用する場合も、「多肉植物だから使える」と自己判断せず、対象植物や使用方法を商品ラベルで確認してください。

霧吹きは必ず必要ですか?

霧吹きは少量の水分を調整しやすい道具ですが、「毎日霧吹きをする」ために必要なものではありません。

毎日葉や切り口を濡らすと、環境によっては湿った状態が長く続いてしまいます。

発根後の小さな根の周囲へ少量の水分を与えたいときなど、必要な場面に限定して使うと便利です。

古い土を葉挿しや挿し木に使ってもいいですか?

古い土でも状態によって再利用できる場合はありますが、初めて葉挿しや挿し木をするなら、新しく清潔で排水性のよい土を使うほうが管理は簡単です。

古い土は、粒が崩れて排水性が変化していたり、以前育てていた植物の根や有機物が残っていたりすることがあります。

少量の葉挿しなら使う土の量も多くないため、新しい多肉植物用土や細粒赤玉土を用意する方法も検討しやすいでしょう。

多肉植物の増やし方|初心者は株に合う方法から始めよう

多肉植物を増やす基本は、葉挿し・挿し木・株分けの3つです。

初心者だから必ず葉挿しから始めなければいけないわけではありません。葉挿しに向いている株なら葉挿し、茎が伸びた株なら挿し木、根付きの子株が育っているなら株分けというように、今の株の状態から選ぶのがわかりやすい方法です。

  • 多肉植物の基本的な増やし方は葉挿し・挿し木・株分け
  • 葉挿しは葉の付け根を傷めず外すことが大切
  • 挿し木は徒長した株の仕立て直しにも使いやすい
  • 株分けは根付きの子株が育っていると取り組みやすい
  • すべての多肉植物が葉挿しできるわけではない
  • 増やす時期はカレンダーだけでなく植物の生育状態を見る
  • 真夏・真冬・長雨時は無理に作業しない
  • 刃物は清潔にしてから使用する
  • 切り口は日数だけでなく乾いた状態を確認する
  • 土は水はけと通気性を重視する
  • 発根前から用土を常時湿らせない
  • 強い直射日光ではなく明るい場所から管理する
  • 発根を確認するために何度も株を抜かない
  • 育苗トレイや浅型プレートがあると葉挿しを管理しやすい
  • 挿し木・株分けには清潔な園芸ハサミやピンセットが便利
  • 発根促進剤は必須ではなく、使用時は適用と使用方法を確認する
  • ペットボトルやジップロックは密閉による過湿に注意する
  • 根挿しは対応できる種類を確認してから行う
  • 種まきは種類ごとの発芽条件を確認する
  • 発根後はいきなり大きな鉢に植えず、根の量を見て判断する
  • 増やした株は寄せ植えにも活用できる
  • ガラス容器で育てる場合は密閉型より風通しを確保しやすい開放型を検討する

最初から一度にたくさん増やそうとすると、どの葉にいつ水を与えたのか、どの挿し穂が発根したのかがわからなくなりがちです。

まずは葉を数枚、あるいは挿し穂を1~2本といった小さな規模から始めると管理しやすいですよ。品種名と作業日を小さなラベルに書いておくのも便利です。

葉挿しを詳しく知りたい場合は葉挿しの記事、茎を切って増やしたい場合は挿し木の記事へ進み、自分の多肉植物に合った方法を確認してみてください。

多肉植物の関連記事

“`

タイトルとURLをコピーしました